とても大事な点呼 運行管理の第一歩

点呼は運行管理者にとってとても大事な業務です。内容としては、日常点検の実施またはその確認、酒気帯びの有無、疾病、疲労、睡眠不足、その他の理由により、安全な運転をすることができないおそれの有無を確認します。点呼は対面によって行われます。表情や声を確認することにより、いつもと様子が違っていないかをチェックします。もし、この時に体調が悪そうで、運転に支障をきたすような様子であれば、運行をさせないことができます。運行管理者には運行をさせないことを指示する権限があります。乗務員は運行管理者の指示に従わなければなりません。権限があるということは、逆に、体調が悪いのに業務を行わせて、それが原因で事故を起こしてしまった場合は、運行管理者が罰せられてしまいます。それだけ責任が重い職務となっています。運行管理者にはコミュニケーション能力も必要です。1日に多くの乗務員の点呼をします。それぞれの乗務員と話をすることになるので、その乗務員の特徴をつかんでおく必要があります。そして、通常通り問題なしと判断できれば、出庫可とします。日ごろから話をしている乗務員は変化を感じやすいですが、あまり会話をしていない乗務員だと変化に気づきにくいことがあります。乗務員にもコミュニケーションを取るのが苦手な方もいるので、それぞれにあわせて対応していくことが大切だと考えています。