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運行管理者が恐れるドライバーの健康リスク

運行管理者が恐れるドライバーの健康リスクとして、心血管疾患があげられます。その中でも高血圧・糖尿病の割合が高いです。この他にも高コレステロール・高中性脂肪・高尿酸などの生活習慣病などがあります。

高血圧の影響

血管に負担をかけて、心臓や脳血管に影響を及ぼします

高血圧とは、血液が動脈を流れる際に血管の内側にかかる圧力が高い状態を指します。具体的には、収縮期血圧(最高血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(最低血圧)が90mmHg以上の場合に高血圧と診断されます。高血圧になる要因としては様々ありますが、運動不足やストレスなどがあげられます。高血圧になると何が怖いかというと、心筋梗塞や脳卒中になるリスクが高くなります。これらは突然発症します。もし運転中に発症してしまったら、意識を失ってしまい、ドライバー本人だけではなく、周囲の人にも大きな被害を与えてしまう可能性があります。このようなことは、絶対に防がないといけません。運行管理者は、日々ドライバーを観察して、様子がいつもと違わないか観察をしています。そのためにドライバーとコミュニケーションをとっています。

糖尿病の影響

血糖値が高くなり、心血管に負担をかけます

糖尿病になると、血糖値が高くなり、心臓や血管に負担をかけます。そうすると、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まります。また、視神経にも影響を与えて、視力障害を引き起こす恐れもあります。糖尿病は運動不足や、カロリーの取りすぎなどでそのリスクが高まってきます。運行管理者は定期的に行われる健康診断によって、数値が良くない場合は速やかに医療機関への受診を勧めて、できるだけリスクを少なるようにしています。

ドライバーは日常的に運転をしているので、車の中で長時間同じ姿勢でいることが多いです。また、外に出ることが少ないので、慢性的に運動不足の状態が続きます。また、勤務時間も不規則で、深夜に勤務することも多いです。また、時間の制限などのプレッシャーを与えられて、強いストレスを受けたりします。このような環境で長く仕事をすると、体に何かしらの異常が現れてきます。運行管理者は、日ごろからのコミュニケーションや健康診断の結果などから、早期に体の異常に気付いて医療機関に受診を勧めるなどの健康管理をしています。ドライバー本人が体調の変化に気づいていないことも良くあります。第三者である運行管理者が気づいてあげるのも非常に重要な業務です。車の配車業務だけではなく、このような健康管理の業務もしています。運行管理者の業務は多岐にわたります。